エクステリア工事のポイント
エクステリアを計画する際は、まず機能性やデザインを優先される方が多いと思います。しかし、耐久性や耐震性といった目に見えない部分を軽視すると後々困ることになります。地震が起こるたびに「ブロック塀が倒壊した」というニュースを目にします。工事からそれほど経ってないのにガレージのコンクリート床にひびが入ったという例もあります。どれだけしっかり施工されているかは、完成してから調べるのはほぼ不可能です。エクステリア工事では業者選びが成功を左右すると言っても過言ではありません。
業者選びのポイント
まず、極端に費用が安い、施工期間が短い業者は要注意です。信頼できる業者は、施主の要望を聞きながらもプロとしての提案をするものです。また、工事仕様書や見積もりの確認も欠かせません。後で思わぬ追加費用が発生、ということがないように、大雑把な見積もりではなく、十分話し合った上で詳細な見積もりを提出してもらうようにしましょう。要所要所で、工事の経過報告をしてくれる業者であれば信頼出来るでしょう。あとは、工事の保証はあるか、アフターメンテナンスの体制は整っているかも大切なポイントになります。
また、なるべく住まいの近くにある業者を選んだ方が良いでしょう。同じ地域にある会社であれば、メンテナンスも頼みやすくなるからです。業者にしても、遠方の場合はわざわざ予定を組まなければならず、スケジュールが合わなければすぐには来てもらえない可能性もあります。しかし、近場であればほかの現場の帰りがけに立ち寄ってもらうことも可能になります。やはりアフターメンテナンスのことを考えれば、近場の業者の方が何かとメリットが大きいと言えます。
それから、施工実績の豊富な会社を選ぶことも、安心して工事を依頼する上で大切なポイントとなります。また、その業者の施工事例を見れば、外構デザインの特徴などその業者の特色も見えてくると思います。もちろん、特色がはっきりと表れている業者もあれば、施主の希望を最優先してデザインや施工を行っている業者もあります。ですから、自分の好みや意向に合った業者を見つけることも大切です。
工事を依頼した場合の注意点
いざ工事が始まってからプランを変更しようとすれば、それは時間と費用を大幅に無駄にしてしまうことになります。とにかく工事着工前までに、納得するまで設計者と打合せを行うようにしましょう。
また、設計図面はプランナーやデザイナーが時間をかけて一生懸命に作り上げたものです。相見積りのためにその図面をほかの業者に渡すような行為は慎みましょう。また、逆に「ほかの業者の図面を見せてくれれば安く見積りしますよ」といった提案をしてくる業者には気を付けて下さい。そのような業者は工事の質が悪い場合が多く、アフターメンテナンスもいい加減な業者である可能性が高いです。
エクステリア工事の費用
エクステリア工事の費用の相場としては、一般的に、敷地面積1㎡当り1万円前後の費用が必要といわれていますが、エクステリア工事を発注する際は、門扉取付け、カーポート取付け、芝貼り、フェンス取付けなどの各項目ごとに詳細な見積もりを出す業者の中から比較検討して発注するべきでしょう。尚、注文住宅の場合は、エクステリア工事の価格が含まれていないことがほとんどなので、住宅ローンを申し込む際は、外構工事費用まで見込んだ金額で申し込んでおくべきです。
エクステリアに費やす金額は建物金額の1割が理想的です。たとえば、5000万円で建てた家に100万円の予算で作ったエクステリアは、正直言って見た目にもアンバランスな印象が強くなってしまいます。エクステリアが建物のイメージを引き立てるという観点から考えれば、やはり建物に見合うだけのエクステリアでなければ意味がなくなってしまいます。貧素なエクステリアを作ってしまうと建物まで貧素に見えてしまうものです。ですから、5000万円のお宅であればエクステリアに500万円ぐらいは費やして頂きたいと思います。一方で、昨今は住宅も安い費用で建てられるようになってきました。1500万円の家には150万円もかければ十分なエクステリアを作ることが出来ます。外構が良ければ、建物を含めて全体のイメージがアップします。