ヒートポンプ床暖房とエコキュート床暖房の違い
エコキュート床暖房もヒートポンプの技術を利用した暖房システムですが、給湯機能と床暖房の機能が一体となっています。これに対してヒートポンプ床暖房は、給湯と床暖房の機能がそれぞれ独立していて、床暖房を単独で使うことができるようになっています。
ヒートポンプ床暖房では、空気中の熱を圧縮して直接熱交換する仕組みとなっているので、エコキュートのように湯切れが起こることもありませんし、広い面積で使用することも可能です。
ヒートポンプ床暖房のメリットとデメリット
メリット
①エコキュート床暖房よりも3倍以上広い面積で使用できる。
②複数台の設置でさらに広い面積での床暖房が可能。
③湯切れによるお湯の沸かし直しなどが不要。
④維持費が安い(ガス式の3分の2以下、電気式の3分の1以下)
⑤火を使わないシステムとなっており、またCO2も発生しないので安全に使用できる。
デメリット
①初期費用がやや高い。
②部屋が暖まるのに少し時間がかかる。
③気温の低下や、湿度の上昇などで加熱能力が下がるため、積雪の多い地域や寒冷地での設置には不向き。
ヒートポンプは少ないエネルギーで加熱するので経済的
ヒートポンプ床暖房では、空気中の熱を効率よく循環させてエネルギーに換えるため、電気式よりも少ない電力で床暖房を利用することができます。電気式と比べた場合、約4分の1のエネルギーで同程度の加熱能力を発揮します。維持費も灯油やガスを熱源とする暖房器具よりも4割程度安くなっています。
また、ヒートポンプで沸かした温水は最大でも55℃くらいとなっています。ヒートポンプではお湯を60℃以上には沸かせない仕組みとなっているため、無駄なエネルギーを使うことなく、常に最適な温水温度で床暖房を利用できます。