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断熱リフォームの費用と相場

断熱リフォームは省エネ効果が期待出来ることから近年大きな注目を集めるリフォームのひとつですが、施工費用や相場については意外と知られていないのが現実です。断熱リフォームでは、施工箇所や施工方法、使用する断熱材などの種類によって費用も変わってきますが、ここでは、部位別の費用と相場についてご紹介していきます。

天井裏の断熱リフォームの費用

熱は高い所へ上昇するため、天井部分を断熱処理しておくことで冬場の暖房効率が上昇します。また、夏場は屋根から吸収された熱の侵入を防いでくれるため、天井の断熱リフォームはとても重要性の高い工事であるといえます。

天井裏の断熱リフォームの費用ですが、一般的な戸建住宅(床面積60~100m²)の場合で15~35万円ほどが相場です。ただし、断熱材の種類や性能次第で金額が変わってきますので、予算に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。なお、施工自体は簡単で、補修など余分な作業が発生しなければ大体一日で工事は終わります。


壁の断熱リフォームの費用

壁の断熱リフォームでは、既存の壁を撤去した上で施工する必要があるため工事費用がやや高くなります。壁の解体や補修、下地張りといった工事を伴うため、相場的には1㎡あたり10,000~15,000円と、やや高額な工事となってしまいます。そのため、通常は内装リフォームに合わせて壁の断熱施工を一緒に行うのが一般的です。断熱材の施工費用自体はさほど高くありませんので、内装リフォームと同時に行ったほうが安上がりです。

壁の断熱リフォームを行う場合は、一ヶ所だけ施工するよりも建物の外周すべての壁に断熱施工をしたほうが断熱効果がより高くなります。最近では断熱機能のあるサイディング材なども出回ってますので、外壁をすべて張り替えてしまうのも有効な方法です。その場合、一般的な戸建住宅(面積60~100m²)の場合で、180~300万円ほどが相場になります。


床の断熱リフォームの費用

1992年以降に建てられた住宅ではおおむね床下に断熱材が入っていますが、それ以前に建てられた住宅では断熱材が入っていない建物が一般的で、冬場は足下が冷たく感じるお宅も多く見られるようです。

床に断熱材を施工する方法としては、既存の床を剥がして床の上から設置する方法と、床下から設置する方法の2通りあります。床下から施工する場合の費用は、12畳で7万円~10万円ほどが相場になります。この場合は断熱材を設置するだけなので費用も安く済みますが、床上からの施工では既存床を剥がして新しい床に張り替えるという大掛かりな工事になってしまうため、これよりも施工費用が高くなってしまいます。ですので、床に断熱材を入れる場合も壁と同様に、床の張り替えリフォームに合わせて一緒に行ったほうが経済的です。


窓の断熱リフォームの費用

窓の断熱リフォームは、ほかの部位のような大掛かりな工事を伴わないため施工が簡単で、最も手軽に断熱施工が行える箇所です。

おもな施工方法としては、既存の窓ガラスを複層ガラス(ガラスとガラスの間に真空層がある)に取り替える方法と、既存のサッシの内側に新しく内窓を取り付けて二重サッシにする方法とがあります。二重サッシにする施工法の場合、窓を外さずに内窓を設置できるので工事も短時間で終わり、費用も安い金額で抑えられます。複層ガラスに交換する場合は一般的なサイズのガラスで9万~12万円ほど、また二重サッシにする場合は7万~10万円ほどが相場となっています。


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