マンションや施設の緑地管理
マンションや商業ビル、工場、公園などの緑地管理も造園業者の重要な役割のひとつです。緑は人々に癒しと安らぎを与えてくれるものとして、今や公共の場には欠かせない存在となっています。そのため、最近では都市の緑地化が見直されています。その緑地を維持するためには適切な管理が欠かせません。
緑地管理でできること
土壌診断および改良
植物の良好な育成には土壌が最適な状態であることが欠かせない条件となります。そのためには、専門家の目でしっかりと土壌を診断し、土壌に問題があれば改良を行っていく必要があります。
樹木の管理
樹木が成長し過ぎると、電線に接触しそうになったり、日当たりを遮るといった問題が生じてきます。また、枯れてしまった樹木は倒木などのおそれも考えられます。景観の維持だけでなく、そこに暮らす人や集まる人々の安全・快適さを保つためには、樹木の定期的なメンテナンスが欠かせません。専門家による樹木の診断や伐採などを定期的に行うことで、常に樹木を最良の状態に保っておくことが重要です。
街路樹の管理
街路樹は、道行く人に癒しと安らぎをもたらしてくれる存在です。春の桜並木、新緑のポプラ並木、そして秋のイチョウ並木は本当に美しく、季節の移り変わりを肌で感じることができます。また、街路樹が作り出す木陰は夏のヒートアイランドを抑える役割も担っており、今や都市部を中心になくてはならない存在となっています。その街路樹もきちんと管理しなければ街の美観に一役買うどころか、むしろ邪魔で鬱陶しいだけの存在になってしまいます。定期的な剪定や除草、害虫予防の消毒などを行うことが求められます。
生垣の管理
生垣や低木には、単に美観目的のためだけでなく、外部からの目隠しや侵入防止、また風雨から建物を守るといった役割もあります。樹種によって刈り込みに適した時期や回数がありますので、専門の造園業者や緑地管理会社などに管理を依頼することをおすすめします。
芝生の管理
マンションや公園などの芝生地は、子供からお年寄りまで誰しもが開放感を感じられる空間です。また、きれいに整備されて青々とした芝生は、眺めているだけで気持ちが良いものです。しかし、天然の芝生は直射日光や病害虫に弱いという性質があり、管理がとても難しくなっています。芝生が茂りすぎると根腐れや害虫が巣食う原因となってしまいますので、定期的な刈り込みが欠かせません。
樹木支柱の管理
強風などによって樹木が傾いたりすることを防ぐためには支柱の取り付けが必要です。しかし、樹木が成長すると支柱の丈が不十分となってしまうため、支柱として機能しなくなってしまうことがあります。そうならないためにも、樹木が大きくなる前に支柱を取り替える必要があります。また、既に傾いてしまった樹木に対しては傾きを直し、新たな支柱を設置することが求められます。
病害虫の防除
4月あたりから樹木には害虫が発生するようになり、種類によっては病気の原因となってしまうものもあります。病気が進行して手遅れになる前に病害虫を退治することはもちろんですが、病害虫そのものが発生しないようあらかじめ予防措置をとっておくことが重要です。