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温水洗浄便座の取り付け

温水洗浄便座とは、温水でのお尻の洗浄をはじめ、脱臭、暖房、乾燥機能などが備わった多機能型の便座のことです。トイレリフォームの中でも、温水洗浄便座の取り付けは比較的多くなっています。温水洗浄便座を取り付ける場合、便器とタンクが分離しているタイプの場合は便座のみを簡単に交換することが出来ますが、便器とタンクが一体型の場合は便器そのものを交換しなければならないこともあります。

温水洗浄便座取り付けの条件

電源コンセントの有無

温水洗浄便座の取り付けには、トイレ内に電源コンセントが設置されていることが絶対条件となります。一般的には、温水洗浄便座の電源コードは1メートルの長さが必要です。トイレに電源コンセントが付いていない場合は、便座から0.8メートル以内の場所に電源コンセントを設置する必要があります。また、温水洗浄便座のコードは、横に付いているものと、後ろに付いているタイプの2種類ありますので、必ず電源コンセントの位置を確認した上で商品を選ぶようにしましょう。

便器のサイズを確認

便器のサイズには、大形(エロンゲートサイズ=470mm)と普通(レギュラーサイズ=440mm)の2種類があります。温水洗浄便座には、「大形専用」「普通専用」「兼用サイズ」の3タイプがありますので、前もってご自宅の便器のサイズを確認し、サイズに合うタイプを選ぶことが大切です。

温水洗浄便座の選び方

温水洗浄便座と言えば、TOTOの商標名にもなっている「ウォシュレット」などが有名ですが、ほかにも様々な呼び名で各メーカーから商品が販売されています。近年は種類や性能などもバリエーション豊富になっている温水洗浄便座ですが、選ぶときのポイントは、必要な機能が備わっているのはもちろんのこと、さらに省エネなどの工夫が為されている製品を出来るだけ選ぶようにしたいところです。また、洋式便器はその大きさによって2つのタイプに分かれていますので、使用している便器のサイズに合わせた便座を選ぶことも重要なポイントです。

温水洗浄便座の種類

温水洗浄便座の温水機能は大きく分けて2種類あります。一つ目は「貯湯式」と呼ばれるタイプで、温水洗浄便座内のタンクにあらかじめ温水を貯めておく方式となっています。もう一つは「瞬間式」と呼ばれるもので、使用時に瞬間的に水を温める方式です。では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

貯湯式

温水量が多く、瞬間式と比べて価格帯が安い製品が多いのが大きなメリットとなっています。一方で、温水を常時保温しておくことによって電気代がかさむといったマイナス面もあります。

瞬間式

使用時の水量を調節することが出来るため、貯湯式に比べて水道代の節約を図れるのが大きな特徴です。少ない温水量で高い洗浄効果が得られる製品も多くなっています。また、貯湯式のように水を保温しておく必要がないので、電気代の負担も少なく、全般的にローコストで使用することが出来ます。ただし、価格的には貯湯式よりも高くなります。

温水洗浄便座の便利な機能

温水洗浄便座の機能としては、温かいお水でお尻を洗えるメイン機能のほかに、ノズル部分を自動的に洗浄する機能や、臭いを抑える脱臭機能などがあります。これ以外にも、様々な便利な機能が備わっています。

リズム洗浄機能

水流の強弱をリズミカルに調整しながらお尻を洗える機能です。

温風乾燥機能

お尻を洗浄した後に温風で乾かせる機能です。一般的には、温風の温度は好みによって調整出来るようになっています。

リモコン機能

通常、温水洗浄便座では便座の横に設置されているスイッチで各種操作を行いますが、機種によってはリモコン付きの製品もあります。リモコン付きの場合は、壁など手に取りやすい場所に設置しておくと便利です。

自動開閉機能

トイレへの出入りの際、センサーが働いて便座のフタが自動的に開閉するようになっている機能です。従来の便器のように手動でフタを開閉する必要がないため、高齢者や障害のある方などの身体への負担を軽減することが出来ます。

温水洗浄便座の省エネについて

温水洗浄便座は電力をエネルギー源としているため、やはり気になるのは電気代だと思います。最近は省エネを考慮して開発された製品も多く、年間の消費電力や電気代の目安から商品を選べるようにもなっています。消費電力は、便座を常に温めておく方式と、もしくは使用時にだけ温める方式かによって大きく変わってきます。また、温水を「貯湯式」と「瞬間式」のどちらで貯蔵するかによっても消費量が違ってきます。省エネタイプの温水洗浄便座としては、センサーで人を感知して瞬間的に便座を温めるタイプや、洗浄機能の使用時のみ瞬間的に水を温められるタイプなどがあります。また、使う人の工夫次第で電気代を抑えることも可能です。たとえば、トイレを使用しない間は常に便座のフタを閉めておけば熱を逃がさずに済みますし、また真冬以外は温度を低めに設定しておくことで年間の消費電力を抑えることが出来ます。

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