一般の木造住宅の瓦葺きの屋根になっているので、皆様にも馴染みがあると思いますが、ビルやマンションの屋上防水は種類や工法が多岐に渡り、高度な技術を要求されます。それだけに施工業者の選択は、悩みのタネになっているかと存じます。
ほとんどのビルやマンションでは、コンクリートを屋上に用いていますが、コンクリートは打設後に初期硬化収縮による0.02%程度の微小クラック(ひび)が発生します。さらに時間の経過と共に、建物の振動や温度変化等によって、この微小クラックが大きくなり、最終的に構造クラックが発生することが知られています。コンクリート面にクラックが発生すると、コンクリートの劣化・老化を速め、漏水を発生させます。このため、収縮量の少ないコンクリートによるコンクリート防水といった工法もありますが、一般的には防水工事を施します。
防水工事はコンクリート構造物の建物と室内環境を守る目的で必要とされています。
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